こんにちは、ヒロです。
昨日は、蒸し暑く風の強い1日でしたね。
夕方頃(帰宅途中など)に虹を見たという方も多かったのではないでしょうか。
私は都内勤務なのですが、他の地域でも虹が見えていたようですね。
たまには空を見上げてみるもんです。
さて、今日は普段飲んでいるコーヒーの生産国についてです。
コーヒーは良く飲むけれど、生産国のことをよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
✋何を隠そう私もその一人です^^;
普段、グアテマラが・・・、コスタリカが・・・などと 言っていることもありますが、実はその国自体についてよく知りません。
コーヒー豆の買い付けやコーヒー豆専門店等の従事者、ビジネス目的ならともかく、中米に旅行で行ったことがある人は、それほど多くないと思います(私の周りでは、ほぼ聞きません)。
最近、中米のコーヒーをよく飲むので、中米について少し調べてみました。
中央アメリカ(下記地図中央付近)は、

- ① 🇬🇹 グアテマラ共和国
- ② 🇧🇿 ベリーズ
- ③ 🇸🇻 エルサルバドル共和国
- ④ 🇭🇳 ホンジュラス共和国
- ⑤ 🇳🇮 ニカラグア共和国
- ⑥ 🇨🇷 コスタリカ共和国
- ⑦ 🇵🇦 パナマ共和国
の7か国からなる地域のことを指します。
コーヒーを普段からよく飲んでいる方であれば、よく耳にする国名もあると思います。
順に見ていきます。
① グアテマラ共和国
- 首都:グアテマラシティ
- 人口:約1660万人
- 公用語:スペイン語
- 主要産業:農業(コーヒー、バナナ、砂糖等)、繊維・縫製製品
- 主要栽培品種:カツーラ、カツアイ、ブルボン、パチェ
- コーヒーの生産地:アンティグア、アカテナンゴ、ウエウエテナンゴ、コバン、アティトラン、サンマルコス、フライハーネス、ニューオリエンテ
グアテマラは、中央アメリカの北部に位置しています。
国民総生産の1/4を農業が占めており、コーヒーの他、バナナや砂糖が主要産品となります。
ちなみにテナンゴは、先住民の言葉で『~がある(居る)場所』という意味です。
グアテマラには、「〇〇テナンゴ」という街の名前が多く存在しており、その全てで「何か(〇〇)があった場所」と言う意味があるそうです。
コーヒー豆を購入すると、確かに〇〇テナンゴと記載されているのを見たことがありますね。
ちなみに東京都世田谷区のコーヒーショップ「カフェテナンゴ」は、”コーヒーが沢山ある場所” といった意味になるそうです。
② ベリーズ
- 首都:ベリーズシティ
- 人口:約39万人
- 公用語:英語
- 主要産業:農業、漁業、林業
- 国名の由来:マヤ語で「泥水」を意味する言葉から来ているとされる。
コーヒーの生産は、あまりしていないようです・・・
③ エルサルバドル共和国
- 首都:サンサルバドル
- 人口:約645万人
- 公用語:スペイン語
- 主要産業:コーヒー、繊維業
- 主要栽培品種:ブルボン、パカス、パッカマラ
位置的には、グアテマラとホンジュラスの国境に接しています。
太平洋側に位置しており、唯一カリブ海に接していない国になります。
小さな国ですが、人口密度は中米内でトップです。
天然資源に乏しい国ですが、火山地帯であり、コーヒーの栽培に適した地域で、国民の多くがコーヒー生産に関わっているようです。
2011年にワールドバリスタチャンピオンシップ(WBC)優勝者を輩出しています。
個人的なイメージですが、高値でコーヒー豆が取引されている、つまり人気の豆が生産されている印象が強いです。
④ ホンジュラス共和国
- 首都:テグシガルパ
- 人口:約975万人
- 公用語:スペイン語
- 主要産業:農業、水産業(コーヒー、バナナ、パーム油、養殖エビ等)、縫製産業、観光業
- 主要栽培品種:カツーラ、カツアイ、ブルボン
位置的には、中米の中心部付近(カリブ海寄り)に位置しています。
国土の80%弱を山岳地帯が占めており、コーヒーの栽培に適している。
雨が多い気候のため、コーヒーを乾燥は天日乾燥と機械乾燥が併用されることが多い。
ゆえに加工方法はウォッシュトプロセスがメインとなる。
⑤ ニカラグア共和国
- 首都:マナグア
- 人口:約655万人
- 公用語:スペイン語
- 主要産業:農牧業(コーヒー,牛肉,金,豆,砂糖,乳製品,ピーナッツ)
- 主要栽培品種:カツーラ、カツアイ、マラゴジペ
位置的には、ホンジュラスの下になります。面積が中米で一番大きい(北海道+九州位)。
湖(ニカラグア湖)の大きさも中米で一番である。
ニカラグアのコーヒーは、多分1〜2回位しか口にしたことがないので、これから攻めてみたいと思います。
オーガニックコーヒーにも力を入れているようです。
⑥ コスタリカ共和国
- 首都:サンホセ
- 人口:約505万人
- 公用語:スペイン語
- 主要産業:農牧業(コーヒー,牛肉,金,豆,砂糖,乳製品,ピーナッツ)
- 主要栽培品種:カツーラ、カツアイ
位置的には、ニカラグアとパナマに挟まれている。山岳地帯が多い。
以前は、主にバナナやコーヒー等の農業産品の輸出に依存していたが、近年は国内労働力の高水準化でサービス業の比重が増えている。
コーヒーについては、他の国と同様で重要な産業である。
小さな規模のコーヒー農園が増えており、質の高いコーヒー豆が生産されている。
⑦ パナマ共和国
- 首都:パナマ市
- 人口:約425万人
- 公用語:スペイン語
- 主要産業:第3次産業(パナマ運河運営、コロン・フリーゾーンを経由しての中継貿易、国際金融センター、便宜置籍船制度、観光、商業、不動産業等がGDPの約7割を占める)
- 主要栽培品種:カツーラ、カツアイ、ブルボン、ティピカ、ゲイシャ
位置的には、コスタリカの下。南米に接続する部分で、細く窄まったような形状です。
パナマ運河は、よく耳にするワードではないでしょうか。
他の国と主要産業の特徴も大きく異なりますね。
パナマは、モナコやケイマン諸島でお馴染みのタックス・ヘイブン(租税回避地)です。
タックス・ヘイブンは、法人税や所得税の税率をゼロ、もしくは極めて低くしている国や地域のことです。この辺も他国と違う特徴ではないでしょうか。
コーヒーだと、ゲイシャ種で有名なエスメラルダ農園が存在します。
ざっくりではありますが、中米7カ国について書いてみました。
公用語は、ベリーズを除いてスペイン語なんですね。それすら知りませんでした。
農業や水産業、繊維業といった産業が主体であり、コーヒー豆の生産も重要なポジションにあるといったイメージです。
地形的には、山岳地帯が多く、コーヒーの栽培に適した地域と言えそうですね。
パナマは、中米内では異質の存在といった印象を受けました。
その地域の特徴を知っていると、コーヒー豆を買う時にも少し意識して買うようになったり、飲んでいる時に片隅に思い浮かべて見たりとか、これまでと少し違った形でコーヒーを楽しむきっかけになるかも知れません。
また別の機会にコーヒー豆の生産国について書いて見たいと思います。
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